弁護士費用保険について

 

 弁護士の滝です。

 

 今回は、弁護士費用保険、いわゆる弁特について、少し取り上げたいと思います。

 

 自動車保険に弁護士費用特約保険がついている場合に, 交通事故の被害者の方が、損害賠償金の示談交渉などについて、弁護士に相談したり依頼したりする場合の弁護士費用を保険でカバーすることができます。

 

 自動車保険以外の、火災保険や旅行保険、個人賠償保険といった保険にも、保険からの弁護士費用をカバーできる場合があります。

 

 また、団体の障害・医療保険の特約により、補償対象事故に離婚調停等の裁判手続になった場合の弁護士費用などもカバーしているものもあるようです。

 

 さらに、今後は、中小企業向けの弁護士保険も販売が予定されているようです。

 例えば、中小小企業の業務に起因する紛争にまで対象とするものや、労働問題に特化したものなども考えられているようです。

 

 このように弁特は、費用面での司法アクセス障害を解消するのに、一定の役割を果たしており、今後もその拡大が予想されます。

 

 今後は、相談者・依頼者、弁護士も、交通事故事件以外にも弁護士費用保険が使えないのか検討することが重要になりそうです。